クイーンコーラルとは?


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「クイーンコーラル」について
 「クイーンコーラル」とは照国郵船(マリックスラインの前身)が1972年(昭和47年)6月に鹿児島〜茶花航路(後に鹿児島〜奄美諸島〜沖縄) に就航させた6,420トンの貨客船のことです。初代は引退してギリシャで再活躍後解体されてしまいましたが、今でもその船名は受け継がれており、 現在は5代目にあたる「クイーンコーラル」と6代目の「クイーンコーラル8」が就航しています。
 初代「クイーンコーラル」は離島航路のわりに船内は旅客重視でとても豪華な造りになっていて、ファンが多く今でも当時のことを熱く語られる方が たくさんおられます。しかし、離島航路と言えば、お客よりも荷物の扱いのほうが多いのが現実です。初代「クイーンコーラル」は新造時は乗用車のみを 搭載する構造でしたが、就航してから6年後の1978年2月には船尾左舷を改造して折りたたみ式のランプウェイを設け、大型トラックも搭載できる ようになりました。1975年(昭和50年)には同じく旅客設備重視の「クイーンコーラル2」も就航しましたが、わずか8年で国内の企業に 売却されてしまいました。代替船として建造された「ニュークイーンコーラル」からは船首部分にデリックが設けられ、旅客設備もそんなに華美ではなく、 貨客船としての色が強くなっています。
 船の形態は変わっても「クイーンコーラル」は大島運輸の船と共に奄美諸島の人々の大切な生活船(線)として30年以上にわたって 南の海を走り続けています。
  
初代「クイーンコーラル」の要目
 初代「クイーンコーラル」の主要目をご紹介しましょう。大きさを比較していただくためにスペックがほぼ同じ大島運輸の「フェリーなみのうえ」の 主要目も併記してみました。
  クイーンコーラル フェリーなみのうえ
造船所 林兼船渠 長崎 林兼船渠 下関
起工年月 1971年6月 1994年1月
竣工年月 1972年6月 1994年6月
総トン数 6,386トン 6,586トン
全長 128.55m 145.61m
垂線間長 115.00m 132.00m
型幅 17.40m 22.00m
満載喫水 5.22m 6.26m
機関馬力 18,000PS 18,000PS
最大速力 24.15ノット 23.55ノット
航海速力 23ノット 21.5ノット
旅客定員 861名 804名
積荷 乗用車75台 乗用車88台
8トントラック60台
20fコンテナ210個

  
歴代の「クイーンコーラル」
「クイーンコーラル」
1972年6月〜1986年10月
総トン数:6,386トン
全長:128.6m
型幅:17.4m
機関馬力:18,000PS
航海速力:23ノット
旅客定員:861名
「クイーンコーラル2」
1975年5月〜1983年6月
総トン数:6,801トン
全長:140.1m
型幅:18.5m
機関馬力:24,000PS
航海速力:23ノット
旅客定員:1080名
「ニュークイーンコーラル」
1982年11月〜1993年10月
総トン数:4,995トン
全長:137.5m
型幅:20.2m
機関馬力:15,600PS
航海速力:22.5ノット
旅客定員:653名
「クイーンコーラル7」
1986年10月〜1999年9月
総トン数:4,973トン
全長:131.6m
型幅:20.4m
機関馬力:12,000PS
航海速力:20ノット
旅客定員:500名
「クイーンコーラル」
1993年10月〜現在
総トン数:4,924トン
全長:140.0m
型幅:20.5m
機関馬力:13,500PS
航海速力:20ノット
旅客定員:500名
「クイーンコーラル8」
1999年9月〜現在
総トン数:4,945トン
全長:140.8m
型幅:20.5m
機関馬力:18,000PS
航海速力:22ノット
旅客定員:300名(臨時498名)